キャッシュレス化が進む昨今、コンビニなどの少額決済でもクレジットカードを利用する機会は増えました。
しかし「数百円程度でクレジットカードを使っても良いのかな?」と悩む方も少なくないはずです。
結論をお伝えすると、コンビニでクレジット払いをすることはお店と利用者の双方にメリットがあります。
本記事ではコンビニでクレジットカードを利用するメリットや、コンビニでお得になるクレジットカードについて解説しました。
コンビニに行く機会が多い方や、日々の出費を上手く節約につなげたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
コンビニでクレジットカード払いをする7つのメリット
コンビニでのお買い物は少額決済になることが多く、なんとなくクレジットを使いづらい…と感じている方もいるかもしれません。
しかしコンビニでのクレジット決済は便利な点が多く、お店側にとっても利点があります。
コンビニでクレジットカード払いをするメリットは主に7つです。
- ポイントやマイルを貯められる
- スムーズに支払いができる
- 利用明細が残るので収支管理がしやすい
- お金の渡し間違いが起きない
- 現金を持ち歩かなくて済む
- ATMの手数料をかけなくて済む
- 衛生面で安心できる
順番に補足しましょう。
ポイントやマイルを貯められる
クレジットカードで支払うと、利用額に応じてポイントやマイルを貯めることができます。
コンビニの利用頻度は人それぞれですが、年間単位で見ればかなりのポイントが貯まるはずです。
貯まったポイントは、お買い物に充当したり他ポイントに交換して使うこともできるので賢く節約できます。
また特定のコンビニでお得になるカードも多数存在するため、それらのカードを選べば効率的にポイントを獲得できるでしょう。
スムーズに支払いができる
クレジット払いなら、レジ前でお財布から小銭を取り出す手間をかけずにスムーズな支払いができます。
また少額の決済であれば、サインや暗証番号の入力が必要ないコンビニがほとんどです。
さらにお店とクレジットカードのいずれも「タッチ決済」に対応していれば、端末にタッチするだけで決済が完了します。
現金で支払うよりスピーディーにお買い物ができるのもメリットの1つです。
利用明細が残るので収支管理がしやすい
クレジットカードは利用明細が残るため「いつ何に使ったのか」を把握しやすくなります。
お金の出入りが目に見えるので、使いすぎ防止にも役立つでしょう。
また多くのクレジットカードでは「会員専用アプリ」で利用明細を確認でき、カードの利用状況やポイント残高なども照会できます。
毎月の収支管理も楽になるので、家計簿をつけるのが面倒な方にもおすすめです。
お金の渡し間違いが起きない
現金でのやり取りは「お釣りを間違えてしまう」などの危険もありますが、クレジット払いなら正確な金銭授受ができます。
小銭を落としてしまう、金額が合わなくなるなどのデメリットもないため、お店側にとっても効率の良い決済方法といえるでしょう。
現金を持ち歩かなくて済む
クレジット払いなら現金を持ち歩かずに済むため、お財布が重くなることもありません。
手持ちの現金を気にしなくて済むうえ、ATMなどでお金を引き出す手間がかからないのもメリットです。
ATMの手数料をかけなくて済む
現金払いがメインの場合、ATMでお金を引き出すことが多くなるもの。登録口座やATMの種類によっては、毎回手数料が発生するケースもあります。
1回あたりの手数料は少額でも、年間単位で見ると大きな出費になることもあるでしょう。
クレジット払いならお金を引き出す必要がないので、お金と時間を節約できるのもメリットです。
衛生面で安心できる
「お金のやり取りは不衛生で気になる…」という方にも、クレジット払いがおすすめです。
多くの人が触れる現金と比べて、クレジットカードのほうが衛生面でも安心ですよね。
お店側もむやみにお金を触らずに済むので、双方にとってメリットがあるといえるでしょう。
コンビニ利用がお得なクレジットカード5選
コンビニでクレジット払いをするメリットをお伝えしてきましたが、ここからは「コンビニ利用でよりお得になるカード」をご紹介します。
「特定のコンビニでポイントアップ」や「通常還元率も高い」など、それぞれに特色があるので自分の利用シーンで役立つカードを選んでみてください。
三菱UFJカードは、セブンイレブン・ローソンで5.5%還元
三菱UFJカードの基本ポイントは0.5%ですが、セブンイレブン、ローソンを利用すると5%が上乗せされ、還元率5.5%になります。
さらに三菱UFJカードの引き落とし先を三菱UFJ銀行に設定すると、毎月10Pontaポイントが還元されるのもメリットの1つ。
利用分に対してだけでなく、毎月自動的に貯まるポイントがあると嬉しいですよね。
また通常であれば年会費1,375円(税込)が発生しますが、年に1度でも利用すれば年会費無料で使うことができます。
1回のショッピングで年会費が実質無料になるので、カードの維持費もかかりません。
セブンイレブンやローソンでお得に使えるカードをご希望の方におすすめの1枚です。
三井住友カード(NL)は、対象コンビニで最大7%還元
三井住友カード(NL)は、コンビニでの出費が多い方ならかなりのポイントが貯められるカードです。
たとえばセブンイレブン、ローソンなど対象店舗でのご利用時にVISAのタッチ決済またはMasterCardのコンタクトレスで支払うと、5%のポイントが還元されます(通常還元率0.5%)。
さらにスマホのVISAタッチ決済またはMasterCardのコンタクトレスで支払うと2%が上乗せされ、合計7%のポイント還元に。
コンビニの利用頻度が高い方ほどお得になるカードです。
また三井住友カード(NL)は、ネット申し込みであれば最短30秒でカード発行できるのも人気の理由。
カード発行後はすぐにネットショッピングで利用できるうえ、スマホ決済アプリと紐づければ実店舗でのお買い物も可能です。
コンビニで効率よくポイントを貯めたい方や、カード利用をお急ぎの方は三井住友カード(NL)を検討してみてはいかがでしょうか。
参考:三井住友カード ナンバーレス(NL)|三井住友VISAカード
セブンカードプラスは、nanacoへのチャージで唯一ポイントが貯まるカード
セブンカードプラスの基本還元率は0.5%ですが、セブンイレブン利用では還元率1.0%にアップします。
またnanacoへのチャージでも200円ごとに1ポイントが還元されるので、nanacoをよく利用する方にもぴったりです。
さらにクレジットカード決済をするだけで自動的に「セブンマイル」が貯まるのもメリット。
セブンイレブンアプリ・イトーヨーカドーアプリに登録したセブンカードプラスで決済すると、200円(税込)の利用ごとに1セブンマイルが貯まります。
貯まったマイルは電子マネーnanacoやnanacoポイントに交換可能。
普段のショッピングやnanacoへのチャージで、効率よくポイントを貯めていけるのが魅力ですね。
また毎月8の付く日にイトーヨーカドーでお買い物をすると、食料品、衣料品、日用品などほとんど全品が5%引きになるのも嬉しいポイント。
セブンイレブンでお得になりたい方、セブン&アイグループを利用する機会が多い方におすすめのカードです。
参考:【公式】セブンカード・プラス nanacoをもっとお得に
ファミマTカードはファミリーマートで2%還元&ファミペイチャージでもポイントが貯まる
ファミマTカードは、カードを提示するだけで0.5%の「ショッピングポイント」が貯まります。
さらにクレジット決済を利用すると1.5%の「クレジットポイント」が付与されるため、合計2%のポイント還元に。
カード提示とクレジット決済の両方で、ポイントを二重取りできるのが魅力ですね。
さらにファミマTカードでファミペイチャージをすると、チャージ金額の0.5%分のファミペイボーナスも還元されます。
貯まったポイントは、ファミリーマートやTポイント提携先で「1ポイント=1円」として1ポイントから使えるので無駄もありません。
なおファミマTカードは「リボ払い専用カード」ですが、最小支払額以上であれば支払額を増額することも可能。
リボ払いが苦手な場合は、利用分をまとめて支払うことで「一括払い用のカード」として使えるのも優れた点の1つです。
ファミリーマートやTポイント提携店でお得になりたい方は、ぜひファミマTカードを検討してみてください。
ローソンPontaプラスは、ローソンで「最大6%」の高還元
ローソンPontaプラスは、毎月10日・20日に「ローソンの対象商品」を購入すると最大6%のポイントが還元されます(事前にローソンアプリにエントリーが必要)。
基本還元率も1.0%と高還元なため、普段使いにもぴったりです。
さらにローソンスイーツ「ウチカフェスイーツ」の購入では、つねに10%が還元されるなど豪華特典付き(1,000Pontaポイント/月まで)。
ローソンの利用頻度が多い方はもちろん、コンビニスイーツがお好きな方にもおすすめのカードです。
また、毎月最終水曜日には「人気スイーツのお試し引換券」も用意されています。
「70Pontaポイントと151円のアイスを引き換えられる」などかなりお得なので、上手く活用してみてください。
参考:ローソンPontaプラス – 最大6倍Pontaポイント還元! | ローソン銀行
コンビニでは1万円未満の支払いの場合、サインや暗証番号は不要
コンビニでクレジット払いをする際、少額であればサインや暗証番号の入力は必要ないことがほとんどです。
各コンビニでサインが必要になる基準は、以下のとおり。
- セブンイレブン:1万円以内はサイン不要
- ミニストップ:10,000円未満(9,999円以下)はサイン不要
- ローソン:4,000円未満(3,999円以下)はサイン不要
- ファミリーマート:4,000円未満(3,999円以下)はサイン不要
- サークルKサンクス:4,000円未満(3,999円以下)はサイン不要
上記以外にもコンビニによって基準が異なる場合もあるので、お店側にサインを求められたら案内に従いましょう。
少額でのクレジット払いに抵抗がある方は、ApplePayや電子マネーなどを利用するのもおすすめです。
ApplePayとは「iPhoneなどのApple制デバイス」で利用できる非接触型決済サービスのこと。
ApplePayにクレジットカード情報を登録しておけば、端末にスマホをタッチするだけで決済できるようになります。
また、SuicaやWAONなどの電子マネーに事前にチャージして決済するのも1つの方法です。
スムーズな支払いは利用者だけでなくお店側にとっても便利なので、ぜひ積極的に活用してみてくださいね。
コンビニでクレジットカード払いができないもの
コンビニでのクレジット払いはとても便利ですが「公共料金や商品券の支払い」など、一部クレジットカード決済できないものがあります。
コンビニでクレジットカードが使えないものは、主に以下の4つです。
- 公共料金・税金など払込票の支払い
- 切手や印紙類
- 商品券や金券
- コピー・プリントの利用料金
以下でくわしく補足しましょう。
公共料金・税金など払込票の支払い
電気、水道、ガスなどの公共料金や、各種税金、健康保険料などを払込票で支払う場合は、クレジットカードを使えないことがほとんどです。
これには、公共料金などの支払いからは「お店側への利益が生まれないこと」が関係しています。
通常コンビニなどの加盟店は、クレジットカードの利用ごとにカード会社に手数料を支払わなければいけません。
コンビニはあくまで「税金や保険料の収納代行業」をおこなっているだけであり、クレジットカードを利用すると手数料分がマイナスになってしまいます。
そのため払込票を用いる料金支払いに関しては、原則として「現金のみ」で対応されるわけですね。
ただしセブンイレブンが自社展開している電子マネー「nanaco」であれば、一部公共料金の支払いが可能になります。
キャッシュレスで公共料金を払いたい方は、クレジットカードでnanacoに残高をチャージして決済するのも1つの方法です。
またファミリーマートでは「ファミマTカード」のみ、以下の料金をカード払いすることができます。
- 公共料金(電気代、ガス代、水道料金)
- 切手、はがき、印紙
- QUOカード、テレホンカード、ギフト券類
- ゴミ袋、ゴミ処理券類
ただし国民年金保険料、各種税金に関しては、一般のクレジットカード同様にファミマTカードでも支払いができないので注意してくださいね。
切手や印紙類
公共料金と同様に「切手や印紙類」も、クレジットカードで購入することはできません。
コンビニはこれらの支払い業務を代行しているだけであり、クレジットカード手数料分の不利益が生じるのをふせぐためです。
コンビニで切手や印紙類を購入する際は、現金を用意しておきましょう。
商品券や金券
商品券や金券の購入も、クレジットカードを利用することはできません。
切手や印紙類と同じく、これらの商品は「額面に書いてある金額」でしか販売できないため、もともとお店側に利益が出ないものです。
クレジットカードの手数料分がマイナスになるのを避けるため、現金のみの取り扱いとなっています。
コピー・プリントの利用料金
コンビニに設置されたコピー機には、クレジットカードの支払い機能が付いていません。
またお札を挿入する場所がない場合も多いため、コンビニでコピー機を使う際は小銭を用意したほうが無難でしょう。
コンビニでのお買い物もクレジットカードで賢く節約しよう!
コンビニなどの少額決済でも、クレジットカードを利用することでお得になります。
ポイントやマイルが貯まることはもちろん、収支管理がしやすくなる、お会計がスムーズになるなどのメリットがあるのでぜひ活用してみましょう。
なお各コンビニには、それぞれ相性の良いクレジットカードが存在します。利用機会の多いコンビニに合わせて、ベストなカードを選んでみてくださいね。